mitoharumon’s blog

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国際学会でコロナにかかったら?体験者の感想

(2022年7月〜8月に執筆)

今回はいつものガジェットネタから離れて、参考になるか分かりませんがメモ代わりにコロナ体験記を綴ろうかと思います。

日本ではまだコロナ禍の真っ只中ですが、学会は国内外で意外と現地開催に戻っていたり、オンライン併用のハイブリッド式になっていたりします。学会は、日頃の自分の研究成果を他の研究者に共有し、いろんなコメントをもらったり、就活をしたり、他の方の発表を聞いてやる気がモリモリになったりする、とても大切な機会なので、コロナに気をつけながら参加する方が多いかと思います。

私はチェコ共和国プラハの学会に2022年7月上旬に参加し、日本の帰国に必要な「フライト72時間前のPCR検査」では陰性だったのですが、残念なことに帰国後に陽性診断が出ました。

日本ではマスクをしたり、学会でも懇親会等は行わない等、様々な配慮がなされていると思いますが、ヨーロッパはポスト・コロナ、という感じです。マスクをしている人はほとんどいないし、日本ほど厳しい水際対策を講じている国も少ないので、他の国からの参加者は、コロナに対する警戒心がとても少ないです。チェコはコロナ関連の入国制限が全て撤廃されていたため、帰国の方がよほど困難でした。

【フライト72時間前のPCR検査・陰性証明書】
学会ではプラハ市内の近場のPCR検査場を紹介してくれていて、とても助かりました。日本が指定している様式の陰性証明書を発行してもらうのには、1800チェココルナ(およそ一万円)かかったので、結構高かったです。英語は、他のプラハ市内の施設同様、余裕で通じました。

プラハ市内のPCR検査場GHC Genetics | Typizovaný screening lidských papilomavirů

事前にネットで予約(パスポート番号等が必要です)して、現地で3分くらいほどで検査してもらえます。結果は翌日、まずは一般的な診断結果がメールで通知され、半日くらい遅れて日本様式の陰性証明書のPDFが送られてきました。それをホテルで印刷してもらい、空港のチェックインカウンター、および日本入国時の検疫で提示しました。余裕を持って、前々日くらいに検査を受けるのをおすすめします。

ちなみに日本入国時に必要な陰性証明書のフォーマットはこちらです。記入前の陰性証明書は印刷して持っておくと安心です。

日本の陰性証明書フォーマット検査証明書の提出について|水際対策|厚生労働省

スマホに入れておくと便利なアプリ】
また、私が使ったTurkish AirlinesはチェックインカウンターでMySOSの提示を求めれらました。しかし、「まいえすおーえす」でなく「みそす」と読まれたため、間違えて接種証明書を提示してしまいました。それで謎のOKをいただきました。いずれにせよ、接種証明書があった方が隔離期間が短くなる場合もあるので、アプリでスマホに入れておくことをおすすめします。

MySOS必要なアプリの登録|水際対策|厚生労働省

ワクチン接種証明書新型コロナワクチン接種証明書アプリ|デジタル庁

ちなみに、日本入国時の検疫では、MySOSでなくとも、以下の質問票に答えればそれでも代用できます。

検疫用健康調査質問票:新型コロナウイルス感染症対策 質問票回答受付 | 厚生労働省 Questionnare app

【コロナ体験記】
さて、私はフライト72時間前の検査では陰性だったのですが、フライト搭乗直前に、学会長から「学会にて複数の感染者が出ました。Have a nice trip!」とのメールが届きました。やばいな・・・と思いながらも問題なく帰国した翌日、39.2℃の発熱症状が出ました。

症状としては、
なんだか疲れた(「倦怠感」学会の疲れかも?と思っていました)→なんか寒い・・・(「悪寒」)→喉がびっくりするほど痛い(のど飴を絶えず舐めないといけない感じ)→咳・鼻水→39℃台の熱が2日間→咳・痰・鼻水がダラダラ続く

という感じでした。

電話をかけまくって、やっとPCR検査をしてくれる病院に行くことができました。基本的に、以前かかったことのある病院しか取り合ってくれませんでした。抗原検査ですぐに陽性診断が下り、後にPCR検査で陽性確定しました。7月中旬でしたが、病院は野戦病院状態でした。薬は院内処方で「カロナール」「デキストロメトルファン」「アンブロキソール塩酸塩錠」「SPトローチ」をいただきました。医療関係者のみなさまには心の底から感謝しております。
※今(2022年7月末)は感染者急増のため、少なくとも東京都では20代の軽症患者は病院のPCR検査を控えるように言われているかと思います。抗原検査キットを東京都から頼み、陽性であれば自分で陽性者登録センターに登録申請する形。

東京都陽性者登録センター 東京都福祉保健局

その後は保健所からのSMSに従ってMy HER-SYSで病状報告をしつつ、発症日から10日間、家で隔離しました(7月10日発症なら、7月20日まで家にいる感じです)。とはいえワンルームマンションで、同居家族との完璧な隔離は無理でした。お互い、飲食時以外はずっと不織布マスクをつけ、寝る布団を分けました。奇跡的に、家族にはうつさないで済みました。マスクって、やはり効果あるんですね。ちなみに家族にはきちんと、COCOAの「濃厚接触者通知」が届いていました。

また、私が感染した時は、2日後くらいに東京都から食料の支援物資が世帯人数分いただけました。今は、それさえも困難と聞いております・・・。止むを得ずハイリスクな行動をする際は、あらかじめ10日間 x 世帯人数の食料を揃えておいた方がよいと思います。

自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)のご案内 東京都福祉保健局

さらに、My HER-SYSでは「療養証明書」というものが発行できて、健康保険に加入している方であれば、これに基づき療養期間終了後、コロナ入院保険金等が申請可能です。

執筆時の今でも、後遺症で咳だけは残っています。軽症とはいえ、やはりかなり大変です。国際学会は、「感染するかもしれない」という覚悟をもって臨まれた方がよいかもしれません・・・

【海外滞在中にコロナになってしまったら】
フライト前の検査で陽性になってしまった他の参加者の方は、PCR検査でなかなか陰性にならず、日本領事館で「療養証明書」の発行手続きも試みるもなぜか拒否された、という方がいらっしゃいました。ホテルの宿泊延長は、ホテルの好意で可能だったようですが、別のホテルを探さなければいけない場合もあるようです。事前に、旅行保険に入っておくと、延泊分を負担してくれる場合もあるようですので、旅行保険のコロナ関連の保証内容を見て、加入の上、緊急時の相談に使える電話番号や保険契約番号を印刷しておくとよいです。クレジットカードに付帯した保険などもよいかもしれません。
旅行保険のコロナ関連保証の例:新型コロナ対応海外旅行保険 | 海外旅行保険「ネットde保険@とらべる」保険料最大69%OFF|三井住友海上

【飛行機の予約・搭乗時の一口アドバイス
コロナにかかって搭乗する便を変更しなければいけない場合、代理店を通じてチケットを購入してしまっていると保証内容が貧相だったり、なかなか対応してもらえないこともあるかと思います。できれば、直接航空会社のウェブサイトでチケットを購入した方が無難です。
2022年夏現在、コロナ禍による人員削減の煽りを受けて、各航空会社・空港で大幅の運行ダイヤの乱れ、および預けた荷物の紛失等が起きています。私も乗り換え時の輸送の遅延により、スーツケースが一時的になくなりました(翌日ホテルまで配達してくれました)。念のため、持ち込み荷物の方に下着・マスクの替え、一日分の服、洗顔料・化粧水・歯磨きセット、カロリーメートなどを入れておくことをおすすめします。

みなさんも、既に気をつけていらっしゃるかと思いますが、事故でいつ感染するか分からないと思いますし、色々シミュレーションをされるとよいかと思います。

【備えておくとよいもの(買い占めにならない程度に)】
・解熱剤(アセトアミノフェンなど。他のものでも効くと思われる)
・のど飴(VICKSなど)
・咳止め(咳・痰トローチなど)
・食料(おかゆ、スープ、パックごはん、乾麺、カレールー、パスタソース、お茶、お水、栄養ゼリー、アイスなど。世帯人数 x 10日間)
・体温計
・簡易布団の予備(同居家族がいれば。まだ感染していない家族と別々に寝られるように)
ティッシュ鼻セレブのように肌に優しいもの)
・ゴミ袋(感染者とその他の人のゴミ袋は分ける)
・マスクの在庫

(超個人的な編集後記:コロナにかかってから一週間生理が遅れました。ワクチン接種時も同様の現象が起きたので、どうも自分の身体は高熱で生理周期が狂うようです。みなさんはどうでしたか?)